2005年7月アーカイブ

サッカーも野球もつい最近までいまひとつルールがわからなかった。

サッカーはアフォーダンスを考えると、ゴールが「点が入ること」をアフォードしているので分かりやすい。ただ、長い間オフサイドの意味がよくわからなかった。おおー、ゴールに近いところにボールが落ちた、と思っても審判の旗や選手の手が上がって、なぜか試合が止まるのだ。
フジワラ氏が熱狂的なバルセルナのファンなので、その話を聞いているうちにユニフォームも買って、試合も見に行くようになってしまった。そう、形から入るほうだ。

野球はホームをランナーが無事踏めれば1点入る。そこに行き着くまでには、1塁から3塁まで走らなくちゃならない。しかし、いろいろなことが起きて途中で走れなくなる。
商用ゲームを作ったおかげで、こんな状況だったルール把握も、テレビで観戦するには不自由なくなった。わりと理解が深まったが、今でも自責点やセーブについてはよく分からない。

今日は、フジワラ氏とオカケン氏とサッカー観戦にでかけた。年に2回くらい、スペインのバルセロナというチームが日本に親善試合にやってくるのだ。
前半45分間、後半45分間は長いと思うかもしれない。しかし、ボールの動きを追ったり、他の選手の位置を把握したり、集中して見ているのであっという間に過ぎていく。なんでも集中しているときは心地よく感じるものだ。720分間という途方もない時間だって、スターウォーズ6作連続上映となれば、あっという間だ。

僕らが見るのは、いつも指定席からなので、自由席付近と違って観客が旗振ったり、タイコたたいたり、歌を歌ったりなどして、激しく盛り上がったりはしない。
「おー」とか「あー」とか、たまに素晴らしいと思えるときに拍手とか。それくらいが心地よく試合が見れていいなあと感じる。

新横浜の居酒屋でビール。どれだけスタジアムで飲みたいと思ったことか。我慢していてよかったと思える瞬間だ。頭がだめになっていく瞬間だ。
11時になったので店を出る。オカケン氏の携帯電話で、僕の家の最寄り駅まで帰れるかどうか調べてもらったら、帰り着くのは朝という判定となった。東京臨海高速鉄道の終電はあまりに早い。

いつか、彼らの本拠地スペイン・バルセロナに行って、スタジアムで試合を見たい。観客の迫力で身の震えるような体験ができるのではないかと思っている。

0730soccer1.jpg
新横浜・日産スタジアム FCバルセロナ 対 横浜・F・マリノス
0730soccer2.jpg
ロナウジーニョのインタービューを見るオカケン氏

台風一過で猛暑となった昨日、ひまわりはようやく自分の進むべき道に気づいたようです。
これはひょっとするとつぼみじゃないでしょうか。もう花が咲くんじゃないかという勢いです。

0728sunflower.jpg

世間のひまわりはもう咲いているというのに、うちのはようやく20cmになろうかというところだ。
誰かに似て、きっと遅咲きなのだ。

0725sunflower.jpg

現在、残り30万マイル。今年の年末で切れるマイルはこのうち21万9千マイル。
これを世界一周チケットに換えると、ファーストクラスならおおよそ25000マイル(40,233キロ)、ビジネスクラスなら39,000マイル(62,764キロ)の旅ができる。
ちなみに、googleには、検索語に「39000 miles」と入力すれば、キロに変換される素晴らしい電卓機能がある。

一番悲しいと思われる展開は、このままこのマイルが消えてしまうことだ。自由な身であるうちに行けるところに行っておきたい。
前回の世界一周は、ファーストクラスを味わうために、長距離路線ばかりを選んだ旅だった。今回は中距離の移動を重ねたい考えだ。いろいろ忙しくなってくる前に、秋になる前に2周目に旅立ちたい。

特典航空券は、ANA(全日空)が所属するスターアライアンスに加盟する航空会社ならどの便でも利用できる。利用条件は次の通り。
・東周りあるいは西周りのどちらかで逆周りはできない
・旅程は最大12区間
・出発地と最終帰着地の間で8回途中降機が可能(欧州は3回まで)

この旅行を計画するために、スターアライアンスのタイムテーブル検索ソフトを使って、まずどの都市へ移動可能か調べる。「逆周りできない」というルールが結構きつい。本当に行きたいところになかなか行けない。ハブ空港を経由するルートしか組めない。今回は西周りを目指しているので、常に西に進むルートを調べていく。

0724worldtrip1.jpg
U.A.E.のドバイからどこに飛べるか検索したところ

便によっては、毎週特定の曜日しか飛んでいない場合もあるので、注意しながら見ていく。世界中のすべての空港はスリーレターコードという文字で表される。成田は「NRT」、ドバイは「DXB」、バンコクは「BKK」など。
次に登場するのは、世界一周マイル計算ソフト。これに日付と、スリーレターコードを入力し、目的の便を選択すると、旅程が設定され、地図に線が表示される。

例えば、11月15日から旅行に行くと仮定して、成田-シンガポール-ドバイ-ウィーン-オスロ-フランクフルト-サンパウロ-ロサンゼルス-オークランド-成田で作ってみた。

0724worldtrip2.jpg
この例では、合計35,405マイル(56,978キロ)の旅

なんて便利なソフトだ。だんだん線がのびていく感じが実に楽しい。これだけで旅行をしているような気分になれる。日曜日夜の現実逃避には最適なソフトだ。

次々と謎の死をとげる葉。


0722leaf1.jpg

原因がまるでわからないので、最後の一手として植え替えを決意した。
ただちにホームセンターに急行した。途中でココイチに寄ってゆっくりカレーを食べたが。
3.5号鉢(98円)を購入して家に帰る。
鉢から取り出したリュウビンタイは天空の城ラピュタのようだった。

0722leaf2.jpg

鉢底石を入れ、培養土を盛り、土に十分水を含ませてから、植え替えた。前よりかなり水はけがよくなったと思われる。
のびのびした新環境下で、起死回生なるか。

0722leaf3.jpg

チームマイナス6%という運動がある。京都議定書の数値目標を達成するために二酸化炭素の排出量を減らし、地球温暖化を防ぎましょうという運動だ。
でもそれが今の日本ではなぜか、二酸化炭素を減らす=ネクタイを取る、ということになっている。

40億年前、地球の大気のほとんどは二酸化炭素だった。やがて海底の藻が、光合成をして二酸化炭素を酸素に変えはじめる。大気中の酸素が少しずつ増え、その一部がオゾンに変わり、生物にとって有害な太陽からの紫外線をさえぎるようになった。

今読んでいる本の1つに、「もしも月がなかったら」という本がある。
著者、メーン大学のカミンズ教授によれば、地球が誕生したとき、月はなかった。
一方、月の「もと」は、火星ほどの大きさの微惑星。それがある日、乾ききった地球に、時速4万キロメートルで激突する。
地球の外層部分の200億立方メートルの物質がまき散らされ。地球の大気のほとんどを占めていた二酸化炭素の一部も、永遠に失われた。いや我ら生物の立場からすれば、「持っていってくれた」が正しい。

まき散らされたものはやがて互いに引き寄せられて、月ができた。月の強力な引力はさらに地球の・・・、と本は続く。

この本を読んでいると、今の地球が、月が、太陽が、その位置にその大きさであることは、まさに奇跡的な確率としかいいようがなくなる。しかも、それがちょっと近すぎたり、大きすぎるだけで生命は存在していないのだ。

まぁ、50億年後には膨張した太陽に飲み込まれて地球も終わるわけだが、何十億年もかけてできた大気が、人間の活動によってわずか数百年のうちに激変しようとしているのは悲しい。
二酸化炭素が増え地球が冷えなくなる。オゾンが破壊され、紫外線が地上に降ってくるようになる。

日本は6%減らしましょうということになっている。しかし、この6%というのは、1990年に対する比率。1990年から2005年の間に、排出量はさらに増えているわけで、6%どころか14%も減らさないといけないのだ。

ネクタイを外して喜んでいる場合じゃないよ。

追記:
うちには、ドアホンのパネルに消費電力モニターがあります。こういう非常にちょっとした指標があると行動しやすいのだと思います。

0716leaf.jpg

mixiに「たけしの挑戦状」というコミュニティがある。
そこの最新のトピックが、「死に方について」。秀逸なタイトルだ。
このファミコンゲームはとにかく主人公が死にやすい。それも理不尽なことで死ぬ。警官に撃たれる、カラオケで歌ってやくざに殴られる、船が島に激突、旅客機が空中爆発などなど。

クリアを目指すためにやることも理不尽だ。宝の地図をくれた老人を殴り殺さなきゃいけないとか、酔った勢いで奥さんと離婚しなきゃいけないとか、コントローラーに触らず1時間待たなくちゃいけないとか、とにかく理解不能なゲームだ。
攻略本を出版した会社には、「子供が解けなくて泣いている」と電話をかけてくる母親もいたとか。

当時、有名人を使ったゲームを作ることは流行りだった。そのへんのゲームデザイナーが適当なアクションゲームとかを企画して、それに有名人をはめこむくらいの適当な感じがあった。
しかし、このゲームは違った。有名人ゲームなのに本人がゲーム中に登場しない。「挑戦状」なのだ。ビートたけしがアイデアをいいまくり、それがまとめられて、ゲームになったという。素晴らしく作家性の強い制作スタイルだ。

完全な企画があるところに、ゲームデザイナーがきて、ゲームを作る。
そうじゃなくて、誰かわからないけど、たとえば僕が、訳わからないことをみんなに言っているうちに世界観が共有できて、それをみんなで作るというスタイルにあこがれる。職業ゲームデザイナーとしてはダメすぎるスタンスだが。

今そういうことが出来そうな兆しがちょっとだけあるので楽しい。
みんな仕事は仕事としてちゃんとやってて、ちょっと会社の帰りに、あるいは休日にふらっと出かけてくる部室のようなところがあれば、またゲームが作れるんじゃないかと。

しかし、尻から血を出しながら任天堂に企画を持っていく西さんを見ていると、僕は現実から逃げているだけのようにも思えてくる。

0716leaf.jpg

文化庁が12日に発表した、今年1~2月に実施した「国語に関する世論調査」の結果では、良い、おいしい、かっこいいなどを含む「とても素晴らしい」という意味で、「やばい」という言い方をすることが「ある」と答えた人の割合は、全年齢では20%以下でした。
しかし、年代別にみると、10代では約70%の人が「ある」と答えています。用例としては、「このケーキ、やばい!」が挙げられています。
20代では約50%ですが、「この服、やばいかわいい」と、強調の副詞として使用する例もあるそうです。

ところでこの度近所に、やばいホームセンターがオープンしました。「スーパービバホーム」です。日本語にすると「超万歳!家!」といったところでしょうか。近所といっても徒歩15分の距離ですが、徒歩1分のところにあるイオン(ジャスコ)が沈んで見えるくらいの商品の充実ぶりです。

0715vivahome.jpg

広大な敷地に立つ3階建ての建物は、まだ1階部分しかオープンしておらず、2階には専門店やレストランがオープンするとのこと。3階は駐車場のようです。

行くのは今日で3回目ですが、何か売ってあるかというと、まず目につくのが広いガーデニング関連用品売り場です。これだけで僕を引き寄せるには十分です。

ハダニやらコナジラミやら、まわりを飛び回る小さな虫やら、毎年小さい虫にやられているので、あいつらを撃退してやりたいと考え、農薬コーナーで探したところありました。住化タケダ園芸の「園芸用でんぷんスプレー」。他のものは「農薬」という感じで、虫より先に僕がやられそうですが、これなら主成分はでんぷんなので安心です。
やさしそうな名前をしていますが、「物理的作用(害虫の体表面を覆うことで窒息させる)で退治」と書かれているあたり、その様子を想像すると恐ろしい感じもします。

0715denpun.jpg

これは効果てきめんでした。朝顔周辺で次々と敵を撃退。ファミコンゲーム「Mother」でいうところの「もう うごかない」です。しかも1ターン目で。
卵には効き目ありませんので、やつらが孵化するたびにスプレーしてやろうと思っています。

それからこれまでは水をやるのに苦労していました。使っていたのはこれです。

0715evian.jpg

エビアン散水器と呼んでいます。作り方は簡単。エビアンの底にキリで8つほど穴をあけます。あとは上から水を注ぐだけ。シャワーの完成です。上のフタを閉めれば散水が止まるというすぐれもの。欠点としては、水を注いでいる間も散水が行われるという点が挙げられます。

そこで購入したのがこれです。

0715shower.jpg
ペットボトルにつけるシャワー口

2リットルのサントリー南アルプスの天然水に付けました。少し本体を押すと、散水されます。この商品はいいのですが、押すたびにペットボトルがペコペコいうのが気に入りません。いつか改良してやろうと思っています。

さて、土のつめ放題コーナーと農薬コーナーを後にすると、その奥にはハイドロカルチャーコーナーがあります。土を使わないやつらは僕から言わせれば邪道です。白い目で見て通り過ぎます。

その奥には熱帯魚です。数十種類はいるんじゃないでしょうか。水槽の装置を真剣に見ている人が印象的でした。沈めるためのおもちゃまで売っています。水槽にいろいろ沈めたがる人がいるのです。僕がもし航空管制官になっていたら、間違いなく巨大な水槽を家に設置していると思います。

その奥は小鳥と小動物コーナー。1羽45万円という値段がついているやつもいます。その横はなんと犬猫コーナーです。値札のついた彼らを見るのは初めてです。犬ってこんなに高いのかー!

その手前には、流行りもあるのか、カブトムシ、クワガタ。時節柄、鈴虫もいました。その他、ハーブ、果物の苗木、オジギ草、食虫植物、生活雑貨、調理器具、照明、家具、文具、金物、木材など、食べ物以外はすべて置いてある印象でした。

みなさん、今度はここに遊びにいきましょう。いつでも付き合いますよ。

矯正装置の効果は凄まじく、すべてが上を向いて伸びています。素晴らしい!

さて今日、イオンのガーデンコーナーを覗いたら、なんと花が咲いているコスモスが売ってあるではありませんか!コスモス=秋と思っていたら、梅雨明けもまだのこの時期に店頭にならんでいて、興醒めです。

僕は僕の世界を表現していこうと決意しました。

0715cosmos.jpg

しばらくぶりに晴れた東京。
ひまわりの成長は鈍い。葉も少しやられはじめている。
低温多湿環境下でよく耐えたという感じだ。
これからの巻き返しに期待したい。夏はすぐそこまで来ている。

0715sunflower.jpg

みなさん図書館行ってますか。最近は、オンラインで予約ができたり便利なところが多いですよ。

僕は浦安時代から、加藤寛一郎の「墜落」(全10巻)を中心に借りて読んでいます。この本がある書架の付近にはなぜかほとんど人がいません。
スタンリー・スチュワートの「墜落か生還か―緊急事態発生」もおすすめです。旅客機の歴史は、事故の歴史。飛んでいる途中で飛行機に穴があいたり、燃料がなくなっちゃったり、ちょっと考えられないような事故が起こっています。

そんなの読んだら怖くて世界一周とかできないのでは、とお思いでしょう。でも、読み終わったあとに感じるのは、飛行機はいかに安全な乗り物かということなのです。

さて、今回借りたのは、学研の図鑑2冊です。近くの図書館には所蔵がなかったので、江東区の一番大きな図書館から取り寄せてもらいました。今となっては貴重な本のようです。

このシリーズ自体は昔見た記憶があります。でも、この2冊は見覚えがありません。「図解シリーズ」なのです。自動販売機、ピッチングマシン、工事特殊車両、ロケット、人工衛星、有人飛行船、スペースシャトル。何から何まで図解してあります。
しかも、小学生が対象なので、複雑な機械や機構の重要な部分だけを、簡単なことばで説明しています。これが目からうろこなのです。この編集者の能力の高さを思い知らされます。

例えば、「てんぷらうどん自動調理販売機」の項を見ますと、「コインを入れると27秒で出て来る」と見出しがあります。「速い!」という叫び声が聞こえてきそうな見出しです。
図があって、引き出し線がいくつかあり、その「だしじるそう」の部分の解説。「うどんにかけるだしが3リットル入っている。約150こ分。」とあります。見事。素晴らしい仕事です。しかも知らないことだらけ。純粋に感動しました。
こんな本が昭和52年にあったのですから、驚きです。

0710gakken1.jpg
表紙
0710gakken2.jpg
「地下鉄」
0710gakken3.jpg
「ジェミニとボストーク」
0710gakken4.jpg
「宇宙に人工地球をつくる」 スケールがでかい!

彼らはちょっと水が切れるとすぐ萎えた様子で、鉢の外側に頭を垂れていた。そう、水をやり忘れた僕が悪いのだ。
しかしよくないのは、復活の方法だ。翌朝になると、茎の途中から思い出したように上を向く。そうして、いつ見ても彼らはLの字になっていた。
こんなはずではなかった。僕が思い描いていたのは、すっとまっすぐ上に向かって伸びる凛々しいコスモス。
曲がったやつらの根性をたたき直してやると決意して、アルミのワイヤーで枠を作り、すべてを立ち上がらせた。
小学生のときからしていた歯科矯正を思い出した。

0710cosmos.jpg

3枚目の葉の向いている方向は正しい。これでこの鉢全体のバランスが保てそうだ。
4枚目はいらないので、ひとつよろしくお願いしたい。

0709leaf.jpg

鉢の底に鉢底石を入れ、その上から培養土を入れる。そこにジフィーストリップごと埋め込めば植え替え終了だ。これなら弱る心配もない。
しかも湿ったジフィーストリップは、煮込んだ手羽先のようにほろほろ崩れるので、すぐに土と同化してしまうだろう。

0709sunflower.jpg

植え替えが完了した。
しかし、なんかこう、上に向かっていくぞという気合が足らない。天気のせいだろう。

0709cosmos.jpg

テロはアメリカの都合に合わせて変わる過剰な理想主義と、イスラム至上主義の対立とも読み取れる。世界は今、アメリカの正義=世界の正義ということになっている。日本は自国の正義を主張できない国の1つだ。そんな国々が「団結してテロに立ち向かう」といってもピンとこない。

テロが起こるたび、犯人を探して、その基盤を破壊しようとする。しかしそれは、殴られたから殴り返すという報復だ。ただの「仕返し」に過ぎない。仕返しのためなら暴力も許されるというのでは、何の解決にも至らない。

今回のロンドンのテロは、世界的な金融街「シティー」を狙ったものだという見方がある。「シティー」は、欧州最大の金融市場で、イギリスのGDP(国内総生産)の2割も稼ぎ出している。いわば富の象徴だ。

イスラム諸国では、かつて西欧の価値観が流入して、それまであった伝統的な社会が崩れた。同時に貧富の差も一気に広がった。
これに不満を持った人々は、質素で競争のない昔のイスラム教の世界に戻そうとする。これが「イスラム原理主義」だ。決してイスラム原理主義=悪ではない。

原理主義のほんの一部の人たちが、教育、テレビ、映画、音楽を禁止して、無理やり伝統社会に戻そうとするような過激な行動に出た。彼らは西欧化をもたらした国、およびそれを支持する国を攻撃することで、民の支持を得られると信じている。

こんな状況下では、貧富の差から来る不満を誰かにぶつけるチャンスもない。そんなことをすれば逮捕されてしまうからだ。主導者が選挙で選ばれるわけもないし、自らの不満をぶつける先はない。

貧しい若者が、かなり偏った過激な思想のもとで教育を受けて育っている。彼らは教育を受けるために学校に行っているのではない。学校に行くと、食べ物がもらえるから行くのだ。

イラクに大量破壊兵器はなかった。アルカイダに実態はあるのかどうかさえ分からない。タリバンとアルカイダのつながりはあるのだろうか。テロ組織のネットワークなんて存在するのだろうか。

たぶん、過激な教育を受けた若者が世界中に散らばっているというだけだと思っている。そして今後も増え続けるだろう。

限られた資源を奪い合い、世界総人口の2割に満たない裕福な人たちがそのほとんどを利用する。
裕福な人がさらに裕福になっていく。さらなる悲劇を招く。

テロは防げない、と言い切ったイギリスは正しい。防げないということを理解した上で、50年後の世界のために何ができるかを考えていかなくてはならない。

昨日買ってきた朝顔。今朝になると、「団十郎」と呼ばれる柿茶色の花が4つも咲いた。いきなりなかなかのあいさつだ。

0707asagao.jpg

博多で750年以上続く祭り「博多祇園山笠」。毎年7月15日のタイムレースのような「追い山」が有名ですが、実は様々な行事がすでに始まっています。
山(山笠)が動き出すのは7月9日から。重さはなんと1トンもあります。

大学生をやってたころに、この祭りを全力で取材するグループを作りました。「博多祇園山笠記録隊」です。当時のファイルを整理し、サーバーにアップすることができました。

http://www.caramelpot.jp/yamakasa/

1997年という時代は、ネットで映像を配信するにはあまりに早すぎる時代です。手持ちの機材を持ち寄り、足らないものは大学や知り合いから借りて、なんとか最低限の環境を整えました。

早朝から博多に出かけ、有識者のアドバイスを受けながら、危険な山にぎりぎりまで近づいて撮影や録音を試みます。夏の蒸し暑い中を走り回ります。汗、雨、勢い水でびしょぬれになって帰ってきました。それから講義に出席したりしつつ、合間をみて映像や音の編集をして、その日のうちにネットにアップするというのを1週間続けました。ほとんど大学に泊まっていたと思います。
なんとこれは3年も続きました。それだけ山笠には不思議な魅力があるということでしょう。

2005年の今、同じことをやるとすると、まず体力的に不安があります。なんとか撮影できたとして、作業自体はあっという間に終わってしまうと思いますが、当時Windowsはしょっちゅう落ちるし、こんな短い映像のエンコーディングにも大変な時間がかかりました。

そういう勢いが感じられる思い出のサイトです。また機会があれば挑戦してみたいと思っています。

入谷の朝顔市に行ってきました。もう4度目くらいです。
朝7時、週の真ん中、しかも雨で気温も低めということで、人もかなり疎ら。かなり出足は鈍い模様です。毎年大混雑する歩道が、今日は楽に歩けました。
実家や恩師、友人などに現場からゆうパックで発送しました。
ここの朝顔は、秋まで次々と咲き続ける恐ろしい生命力を持っています。

0706a.jpg
菱沼商店(店番号21)に健在のおやじさん
0706b.jpg
いつもの「大輪咲」ではなく、今年は出来がいいという「矢車」
0706c.jpg
花が終わりましたら・・・
0706d.jpg
花柄(かへい=ガクの下にある花と茎をつなぐ小枝)ごと摘み取ります

ついにジフィーストリップから根が出てきた。葉の勢いが一時ほどではなくなったと思っていたら、やつらは根を張り巡らしていたのだ。
植え替え時だ。
明日は京都日帰りなので、明後日に決行したい考えだ。

0706sunflower.jpg
0706leaf.jpg

エピソード5 帝国の逆襲で、主人公ルークはヨーダの元で修行します。
沼に沈んでしまった宇宙船をフォースによって浮き上がらせるというシーン。
できるわけがないと言いながら、ルークは、
「All right, I'll give it a try.(わかったよ、やってみるよ)」
と言います。

それを聞いたヨーダはこう言います。
「No! Try not. Do. Or do not. There is no try.(やってみる、ではない。やるのだ。試しなどいらん。)」

現実社会にも、初めから「えー、そんなの出来ないですよ」と言うやつがいるではないか。

アディダスの「Impossible is nothing.」や、ナイキの「Just do it.」にも通じるところがありますな。

朝8時半、六本木到着。ライトセーバーを持った兄ちゃんがいっぱいいてびびる。腰の曲がったお年よりもいた。終了時刻が遅いので子供はさすがにいなかっただが、年齢層は厚い。
僕の席はスクリーン真正面、首も疲れない位置で大変よかった。
アナウンスによれば、途中休憩は10分間ずつらしい。さすが「イッキミ」というだけある。映画館から一歩も外に出られない。トイレに行って飲み物買うくらいがせいいっぱいだ。
「携帯電話の電源はお切りください。ライトセーバーは点灯させないでください。」ここで場内から笑いが。

僕はエピソード4~6はテレビで見た。エピソード1は勢いで映画館で2回ほど見た。エピソード2は、ロサンゼルスの映画館で。字幕なし。よく考えたらちゃんと日本版を見てなかった。スターウォーズにはそれくらいの軽い接し方だったのだ。

9時を少し過ぎて、エピソード4 新たなる希望開始。STAR WARSのタイトルですごい拍手。「ダーン」というメインテーマのはじめの音で、鳥肌がたった。この映画館の音響は凄すぎる。
3回くらいは見ている映画なのに、エフェクトえぼいのに、たいした話じゃないのに、なぜか最後で涙してしまった。疲れていたのか。昔を思い出したのか。エピソード1, 2を見ているからか。フォースにやられたのか。ジョン・ウィリアムスに乗せられたのか。
一般の映画と比べて、ちゃんとエンドロールの終わりまで見ている人が多い。さすがだ。エンドロールが終わるとまた一同拍手。これがなかなか雰囲気を盛り上げてよい。

10分間の休憩といいながら650人もいるので、常に押し気味になる。
エピソード5 帝国の逆襲。ああルークはこうしてベイダーの正体を知るのだった。隣の人は妙なタイミングで「ヒッヒッ」と笑う。やや不気味だ。しかしみなさん驚くほどマナーが良くてびびる。さすがジェダイ教の人たちだ。それにしても「つづく」で終わる、サーガ形式の映画は当時相当衝撃的だったのではないか。

エピソード6 ジェダイの復讐(帰還)。イーウォックがいいなー。ラストではベイダーが泣かせる。このエンディングの曲は小さいころから好きだった。祭りの音楽から急にメインテーマに移っていく。

エピソード1 ファントムメナス。さっき見たばかりのベイダーのイメージが、アナキンに重なって悲しい。さて、これまで見た3本ともう絵が全然違う。明らかに作り物じゃなくてCG。リアル。リアルだけど、旧3部作にあった、何か大切な表現が失われている気がした。冷たいというか。話が急に説明的になるせいもあるかもしれない。隣の人は何度も首がガクッとなっている。フォースじゃなくて、眠気と戦っていた。
エピソード1のポスターは今でも部屋に飾っている。砂漠に立つアナキン。その影がダース・ベイダーになっているというものだ。
エピソード1は、最後の最後がいい。エンドロールの終わりに、ダース・ベイダーの呼吸音が聞こえるのだ。僕はここでまた感極まる。

幕間にスターウォーズのプロデューサー、リック・マッカラム氏が舞台に登場。あんたら9000円も払ってここにくるなんてほんとうにすげーぜ。みたいなことを言っていたと思う。去り際に「May the force be with you(フォースとともにあらんことを)」なんていうから、会場は俄然盛り上がる。

エピソード2 クローンの攻撃。クローンを取り巻く壮大な設定にやられる。字幕つきで見るのははじめて。同じくロサンゼルスの映画館でデジタル上映を見ていた高橋ピョン太氏が、映画のほとんどを寝ていて、そこだけ起きて偶然見たという処刑の前の「I love you.」「You love me?」のシーン。実は、アナキンがベイダーになっていく過程で重要なことが起きているシーンだった。

エピソード3 シスの復讐。長い前置き付きの先行上映と捉えれば、これがメインだ。ジグソーパズルの最後の1つをはめこむような感覚。最後のピースがどういうものか分かっていてそれをわざわざ見るのだ。話の前と後ろは完全に頭に入っているので、物語のあちこちがつながっていく。アナキンはいかにしてダース・ベイダーになったのか。ルークとレイアの誕生。ああそういうことだったのか、の連続。R2-D2の動きがヨーダ並みに速い。
しかしなんと重い話か。アナキンの、ヘイデン・クリステンセンの目が、恐ろしいほど怖くなっていく。人間は弱い。

23:40終了。地下鉄に急ぐ。外は雨だった。惑星カミーノを思い出した。
自動ドアをフォースで開けたくなった。指をひょいとやるあの動作だ。かなり危険な症状だ。

家に帰っても、いろんな曲が頭から離れない。うとうとして見る夢は、ものすごいカット編集された何かだった。


次はロード・オブ・ザ・リングのスペシャル・エクステンデッド・エディション3作連続に決めた。3本といって侮ってはならない。全部で10時間以上だ。誰か8月19日金曜日、一緒に苦行に行く気ありませんか。今度はたったの4000円です。

エピソード4, 5, 6, 1, 2, 3の順で、朝9時から23時まで見続けるという「スターウォーズ・イッキミ」がいよいよ今日、六本木で催されます。
14時間といったら、東回りならニューヨーク、西回りならギリシャに行ける時間です。
14時間の苦行がわずか9,000円で受けられるのです。
途中休憩があるとのことですが、寒さと飢えとの戦いになるかもしれません。エコノミークラス症候群には気をつけたいところです。
4, 5, 6は久しぶりに見るので盛り上がるでしょう。エピソード1はきつそうです。エピソード2はさらにきつい時間帯。エピソード3で一気に盛り上がって終電で帰りたいところです。

今年も入谷の朝顔市が近づいてきました。
7月6日(水)の早朝にお会いしましょう。

asagao2003a.jpg
2003年の菱沼商店(店番号21)。「団十郎」と呼ばれる茶色の花も見ることができる
asagao2003b.jpg
朝顔は協定価格。どの店で買っても同じ値段(写真は2003年)
0702leaf.jpg

ついに3つめの登場だ。大変なことになってきた。

leaf0630.jpg

[ad]