スターウォーズ苦行終了

朝8時半、六本木到着。ライトセーバーを持った兄ちゃんがいっぱいいてびびる。腰の曲がったお年よりもいた。終了時刻が遅いので子供はさすがにいなかっただが、年齢層は厚い。
僕の席はスクリーン真正面、首も疲れない位置で大変よかった。
アナウンスによれば、途中休憩は10分間ずつらしい。さすが「イッキミ」というだけある。映画館から一歩も外に出られない。トイレに行って飲み物買うくらいがせいいっぱいだ。
「携帯電話の電源はお切りください。ライトセーバーは点灯させないでください。」ここで場内から笑いが。

僕はエピソード4~6はテレビで見た。エピソード1は勢いで映画館で2回ほど見た。エピソード2は、ロサンゼルスの映画館で。字幕なし。よく考えたらちゃんと日本版を見てなかった。スターウォーズにはそれくらいの軽い接し方だったのだ。

9時を少し過ぎて、エピソード4 新たなる希望開始。STAR WARSのタイトルですごい拍手。「ダーン」というメインテーマのはじめの音で、鳥肌がたった。この映画館の音響は凄すぎる。
3回くらいは見ている映画なのに、エフェクトえぼいのに、たいした話じゃないのに、なぜか最後で涙してしまった。疲れていたのか。昔を思い出したのか。エピソード1, 2を見ているからか。フォースにやられたのか。ジョン・ウィリアムスに乗せられたのか。
一般の映画と比べて、ちゃんとエンドロールの終わりまで見ている人が多い。さすがだ。エンドロールが終わるとまた一同拍手。これがなかなか雰囲気を盛り上げてよい。

10分間の休憩といいながら650人もいるので、常に押し気味になる。
エピソード5 帝国の逆襲。ああルークはこうしてベイダーの正体を知るのだった。隣の人は妙なタイミングで「ヒッヒッ」と笑う。やや不気味だ。しかしみなさん驚くほどマナーが良くてびびる。さすがジェダイ教の人たちだ。それにしても「つづく」で終わる、サーガ形式の映画は当時相当衝撃的だったのではないか。

エピソード6 ジェダイの復讐(帰還)。イーウォックがいいなー。ラストではベイダーが泣かせる。このエンディングの曲は小さいころから好きだった。祭りの音楽から急にメインテーマに移っていく。

エピソード1 ファントムメナス。さっき見たばかりのベイダーのイメージが、アナキンに重なって悲しい。さて、これまで見た3本ともう絵が全然違う。明らかに作り物じゃなくてCG。リアル。リアルだけど、旧3部作にあった、何か大切な表現が失われている気がした。冷たいというか。話が急に説明的になるせいもあるかもしれない。隣の人は何度も首がガクッとなっている。フォースじゃなくて、眠気と戦っていた。
エピソード1のポスターは今でも部屋に飾っている。砂漠に立つアナキン。その影がダース・ベイダーになっているというものだ。
エピソード1は、最後の最後がいい。エンドロールの終わりに、ダース・ベイダーの呼吸音が聞こえるのだ。僕はここでまた感極まる。

幕間にスターウォーズのプロデューサー、リック・マッカラム氏が舞台に登場。あんたら9000円も払ってここにくるなんてほんとうにすげーぜ。みたいなことを言っていたと思う。去り際に「May the force be with you(フォースとともにあらんことを)」なんていうから、会場は俄然盛り上がる。

エピソード2 クローンの攻撃。クローンを取り巻く壮大な設定にやられる。字幕つきで見るのははじめて。同じくロサンゼルスの映画館でデジタル上映を見ていた高橋ピョン太氏が、映画のほとんどを寝ていて、そこだけ起きて偶然見たという処刑の前の「I love you.」「You love me?」のシーン。実は、アナキンがベイダーになっていく過程で重要なことが起きているシーンだった。

エピソード3 シスの復讐。長い前置き付きの先行上映と捉えれば、これがメインだ。ジグソーパズルの最後の1つをはめこむような感覚。最後のピースがどういうものか分かっていてそれをわざわざ見るのだ。話の前と後ろは完全に頭に入っているので、物語のあちこちがつながっていく。アナキンはいかにしてダース・ベイダーになったのか。ルークとレイアの誕生。ああそういうことだったのか、の連続。R2-D2の動きがヨーダ並みに速い。
しかしなんと重い話か。アナキンの、ヘイデン・クリステンセンの目が、恐ろしいほど怖くなっていく。人間は弱い。

23:40終了。地下鉄に急ぐ。外は雨だった。惑星カミーノを思い出した。
自動ドアをフォースで開けたくなった。指をひょいとやるあの動作だ。かなり危険な症状だ。

家に帰っても、いろんな曲が頭から離れない。うとうとして見る夢は、ものすごいカット編集された何かだった。


次はロード・オブ・ザ・リングのスペシャル・エクステンデッド・エディション3作連続に決めた。3本といって侮ってはならない。全部で10時間以上だ。誰か8月19日金曜日、一緒に苦行に行く気ありませんか。今度はたったの4000円です。

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コメント(6)

Episode V を見ました。まだ先は長い。
劇中の7割ぐらいの時間はベイダーのテーマがいろんなアレンジで流れていた印象でした。

うわ、ロード・オブ・ザ・リング見たいです(´∀`)♪
でも、ちょうど夏休み旅行と重なってる・・・
私の分もどうぞ楽しんできてくださいませ_| ̄|○


今度、DCで苦労されたお話なんか聞きたいです。
私のいた会社はサターンに振り回され、
DC開始時の3rdPartyに指名されていたのですが
それ以前に資金が底をつき、Bankrupt(´・ω・`).

なぜか家に、懐かしのデブサターンとか
キーディスクとかありますよw

あららそれは残念ですな。苦行に耐えて悟りを得るチャンスだったのに。
なんか、3本だから余裕だろうと思っていたが、スペシャル・エクステンデッド・エディションって全部で10時間以上あるみたいです・・・。

DCかー!いくらでも話しましょう!

タワー型ドリームキャストはかっこよかったなー。DCの独自メディアのGD-ROMっていうのは、セガから買って1枚1000円くらいしたと思うんですが、焼いてる途中でよくエラーになって、何十枚と駄目になりました。
当時の力関係では文句が言えなかったので、仕方ないので戒めのために、事務所の壁に並べて貼ってました。

おお、うちは完全にサターン漬けだったんですが、
DCはかなり根本的にシステムが違いますね。
タワー型まであったのですか。
うちは通信なんか試験的にやってましたね。
時代を5歩くらい先走ってこけました。

開発用のデブサターンと、キーディスクがあれば
(これらは当然バカ高ですが('A`))
CD-Rが普通に使えたと記憶しています。

または、特別な焼き方していたのかな?
開発のそっちの方は投げてしまっていたので、
よく、下請けに、焼き上がりを取りに行きました。
行ったら「まだ焼けてませーん」と言われて
焼けるのを待って・・・。
パン屋さんみたいですねw

プレステもやってましたが、
開発用のプレステと、アメリカからのPALのソフトをプレイする
(洋ゲーのライセンシングやってました)プレステしか
見た事がなくて、ホンモノのプレステを見て
「何だこのニセプレステは??」と叫んで、バカにされました。
今でもプレステは白か黒に限る、と思っております。

いい時代だー。サターンやってみたかったです。
僕は最後のほうは、焼きたてを福岡の中央郵便局の窓口に持って行くことに全力を注ぎました。夕方4時までに持っていけば、セガに10時に着くというシステムだったと思います。
間に合わなかった日は飛行機に乗って羽田まで行き、担当者に渡してすぐ帰るということもやりました。
いやー、話のネタが多すぎますね。一度、「セガを追悼する会」でもやりますか?
スターウォーズ苦行終了のコメントとしてはそろそろ限界かと(笑)

ここは、スターウォーズのコメントでしたね。
大変失礼しました('A`)

ミクシーのうちんちは、部長の愚痴からAAまで
何でもアリなので
よろしければそちらで
セガについて語り合うのもステキですし
または、追悼会(会場、大鳥居w)でも開きましょうか?

もしお気が向きましたら
マイミクでもしてやってくださいませ。

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