2005年8月アーカイブ

この本は、半分は著者の自伝のようなものですが、なるほどどうやったら前向きに会議というものを進められるかがなんとなく整理できました。
「~できないのが問題ですね」ということを言って会議をはじめても、みんな「うーんどうするかな」となってしまうわけです。
「~するにはどうしたらいいでしょう」ということを最初にいえば、建設的な意見が出しやすくなる。そんなちょっとした工夫が書いてある本です。

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会議なんて、どの会社でもよく行われているでしょう。
でも、よくあるダメな会議ってどんなのでしょう。
僕のたかだか5年くらいの経験から挙げるとすればですね、

その1。司会者である管理職の人が、
「さて今日は画面遷移について話し合いましょう。」といって資料を配る。
「ではまず1ページ目を見てください。」という調子で始まるやつです。もちろん50ページまでありますよ。こうなると、ほとんど管理職の人の説明の時間です。あなたの演説のために集まっているわけじゃないんですけどね。
前の日に参加者全員がその資料に目を通しておくだけで、ポイントだけ議論して終わることでしょう。

その2。司会者である管理職の人が、
「じゃ、1人ずつ進捗を報告してください。」と言って、長時間拘束されるやつ。
進捗報告なんて、司会者のあなたが満足するためにあるだけでしょうな。世界一意味のない会議の1つと僕は思っています。管理職なら、あなたが1人ずつ事情を聞きまわったほうが、よっぽどいいチームができあがると思います。

その3。管理職の人が、
「いまちょっといいかな」とか言って会議室に誘い出し、話をする。無神経に内線かけてくる人も同じですね。そこにいるんだから、メールするより話したほうがはやい、とでも思っているのでしょう。
しかし頭脳労働者が、集中が途切れた後、再び集中して作業できるまでにどれだけ時間がかかるか知っているのでしょうか。机の前に座っている時間全部働けるとでも思っているんでしょうか。
肉体が労働している時間=頭脳が労働している時間じゃないですよね。いくらなんでも。

というわけで、会議についてじっくり考えてみるにはいいきっかけとなった本でした。

コスモスは枯れてしまったけれど、この夏は手に余るくらいの幸せをもらいました。
秋に熱心に世話をする花もなくなったので、おとなしく旅行でもしてすごしたいと思います。
来年の春、見事に咲かせてみましょう。仕事も、spacelogue.comもな!
See you next spring.

種をまく前のいまのうちに、諸先輩方、的確なアドバイスをお願いします。
花よりむしろこの先の人生についてお願いしたい!

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すっかり秋ですねー。
コスモスも小麦色に実り、そろそろ収穫のときを迎え・・・。
あれ?なんか花が咲くやつじゃなかったですっけ?

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ダニかなんかに次々と先端部をやられてしまいました。気づいたときにはもう遅い。
ひまわりをかわいがり過ぎた罰です。

いいなー、夏!夏最高!

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相変わらず、このコピーにやられています。
そうか「長い」ものなのかと思ってふと気がつきました。

あれ、これが子供のときに思っていた大人の感じだっけ、と思います。
子供のときは早く大人になりたいと思っていたのに、大人になってみたら、なんだか窮屈で、理不尽で、ストレスの多いところじゃないですか。
これが正しいんだと主張しても、政治的にそれは許されないという理由で(つまり会社と会社の力関係によって)、曲げられてしまうのです。
だからこそ、正しいことを正しいと思える人たちと一緒に仕事ができたときは、本当にうれしいと思うのかもしれません。

でも、そんな仕事の毎日から一歩離れてみれば、大人はあまりに長い。
僕のように、大人になってからも子供のようなことを言っているやつがいるので、本当に大人かどうか油断ならないのですが。

僕の好きなMotherというゲームの曲を書いた鈴木慶一さんという人は、ムーンライダーズというロックバンドをやっているわけですが、最近その曲を初めて耳にしました。
ムーンライダーズの曲を聞くと、Motherの音楽みたいだと思いました。笑えました。バカでいいなーと思いました。気持ちいい世界の見方だなーと思いました。大人の中の少年を感じます。

会社が競争に生き残るには、素早い変化が求められるわけですが、人の一生はゆっくり時間をかけて変わっていくものだと感じます。
なんだか子供みたいな視点かもしれませんが、本当は、そのときそのときで一番波長が合う人と楽しくできるのがいい。仕事も友人も。
なかなか社会には制約も多くてそうはいかないけれど、僕はそれを忘れずにいたいと思います。

彼らは間違いなく本気です。
ただのダンシングフラワーで終わる気は毛頭ないようです。

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とにかく長いお話でした。
全作一度ずつ見ているはずなのに、人間の記憶力ってこんなものかと思いました。
どこがExtendされているのかまるで分からないのです。

参加者の4人は上映開始前に、アフタヌーンティーで作戦会議をしました。
寝たら負けというシンプルなルールを設けました。
そして、全員寝たら、映画監督の負けとしました。

途中、僕も、オカケンさんも、シークレットゲストさんもあくびがたいへんでした。でも、この映画は終わりに行くほどおもしろくなって、眠くなくなります。
シークレットゲストさんは、途中寝ているように見えましたが、きっと心の目で見ていたのだと思います。
ヨシオカ氏は、「一瞬意識がどこかへ行ってしまったが、戻ってきたら話はつながっていた」と言います。きっとガンダルフの魔法にやられたのでしょう。
オカケン氏は、2作目まで見終わったとき、ここまでがんばってきて3作目で寝てしまったら一生後悔すると言って頑張っていました。
僕は、見るのは2回目なのに、この作品特有の、相手に対する呼びかけ「Aの息子、Bよ」を覚えきれませんでした。誰が誰の息子なのか。

スターウォーズは1作ずつの時間は短いけど、6作で休憩は10分間ずつでした。
ロードオブザリングは、1作が異常に長いけど、途中に休憩が30分間もありました。これは結構楽です。苦行とはいえない感じです。

3作目は4時間10分という異常な長さなのですが、途中で「Intermission」とスクリーンに表示されて、休憩がありました。映画の製作者が映画の一部として意図した休憩です。さすがに一気に見ると体に悪いのでは、と作りながら思ったのでしょう。

そういう配慮もあってか、終わってみたら、結構みんな余裕でした。
苦行ではありませんでした。悟りの境地には到達しませんでした。
もう1作くらいあっても見れる、と言った人もいました。

映画館の外に出てみると、素晴らしい天気の朝でした。
暗黒を恐れることはない、「目」に見つかる心配もない平和な世界です。
でも終わってしまったことが何か寂しい感じもしました。

そしてそのまま各自帰宅。京都から来たヨシオカ氏は、せっかく東京まで来たのにそのまま新幹線で帰ります。潔すぎます。実にかっこいい後ろ姿でした。

この一見くだらない企画に付き合ってくれた彼らこそ旅の仲間だと思いました。
そう、仲間は解散しないのです。王が帰還するまで。

ロード・オブ・ザ・リング イッキミ当日になりました。
1つ1つの作品が長すぎて、どういう苦行になるか想像もつきません。
今夜19時スタートです。
しかも、今回は1人じゃありません。参加者が4人もいます。
翌朝7時半を迎えたときに、果たして誰が、「迷いを脱し、生死を超越した悟りの境地」にたどりつけるでしょうか。単に眠気に負けていたら残念です。

1. ロード・オブ・ザ・リング SEE         (3時間29分)
2. ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 SEE  (3時間44分)
3. ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 SEE  (4時間10分)

僕とオカケン氏で書いたFlashの本が、売れてるのか売れてないのかわからないのです。
唯一の指標はamazon.co.jpの売り上げランキング。
これが6,000位から30,000位くらいの間を行ったり来たりするのです。
でもそれはつまり、その日1冊売れたか売れなかったかくらいの差なんじゃないかと思っています。
amazon.co.jpが本屋のすべてじゃないですが、近くの本屋でたまに見ても、なんとなく減ってる気がする、くらいしか分からなかったりします。

ところが、amazonを見ているともう1ヶ所面白いところを見つけました。
在庫が豊富にあるときは、「発送可能時期:通常24時間以内に発送します」という表示になっているんですが、何日か前に見たら「2点在庫あり。ご注文はお早めに。」という表示になっていたのです。
そして今日見たら、「発送可能時期:通常4日間以内に発送します。」という表示になっていました。
これは、在庫が売れていき、ついに底を尽きた様子をあらわしているんじゃないでしょうか。売り上げ順位も上がっているので、返本とかで在庫が減ったような感じがありません。

ああー、ついに何冊かamazon.co.jpにあった本が全部売れちゃったのです。
僕はそう思い込んで、これからを生きていきたいと思います。

2号が咲きました。弱りまくっていた3号もなんとか咲きました。
これで僕のベランダは夏になりました。

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こう撮ると、背丈1mに見えないこともない。
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こう撮ると、小さいのがよくわかる。
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花の後ろを見てみると、なにやら怪しげな気配が。。

昨日と今日で咲いた朝顔を並べてみました。
最近ちょっと咲きすぎじゃないですか。
もしかして僕の心のうちを知っているんですか?

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最近、原宿の某F社に仕事でよく行くのですが、恵比寿から山手線に乗ります。山手線の車両のドア上には、液晶テレビが埋め込んであって、JR東日本のCMとか、いろいろ流れています。音は出せないので、映像と字幕だけでCMを見せなければなりません。凄い制約です。

そのテレビで流れる、旅をする1人の女性が描かれたCMがあります。「大人の休日倶楽部」という商品のCMのようです。次々と描かれる場面も美しいのですが、メインのコピー「大人は、とっても長いから。」が小さい文字で出た瞬間、涙がでそうになりました。音がないからこそ伝わってくるものもあると思います。疲れていたんでしょうか。


さて話は変わりますが、日曜夜の「世界遺産」という番組を見ていると、僕好みの音楽が使われていることがよくあります。そういうときは、曲が流れていたおおよその時間を覚えておいて、後でホームページで調べると、なんとなくこれかなという曲が見つかります。

そんな感じでamazonで探して買ったのが、Egberto Gismontiの「SOLO」というアルバムでした。
ジスモンチは、ピアノ、ギターをはじめ、数多くの楽器を違和感なく演奏してしまうあたり、ただものではありません。特に、彼の手にかかったギターはピアノのように演奏されてしまうので「型」というものをまったく感じません。

自由で力強く、ときに繊細すぎるくらいの音楽。危険なくらい陶酔する感じもあるし、大河のような広さを感じることもある、なんとも不思議な人です。

そして先日、「IN MONTREAL」というアルバムを買いました。ジスモンチがギターとピアノを弾き、チャーリー・ヘイデンがベースで対話します。もう素晴らしすぎて倒れそうです。心がぐらぐら動きます。疲れているんでしょうか。

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ダンシングフラワーと揶揄され続けているひまわりですが、昨日の豪雨のあと、ついに隣の鉢のひまわりも咲きだしました。1号(奥側)と比べると、この2号(手前側)は若干背丈がありますが、それでも30cmくらいです。

ひまわりは1m近く伸びるというこちらの期待に対し、人生はそんな型通りにいかないぜという強い主張が見受けられます。

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一時期、年に100回以上飛行機に乗って福岡と東京を往復していました。今、事故らしい事故にも遭わずに過ごせているのは、本当に幸せなことです。

飛行機の移動は安全なのでしょうか。
「墜落」という本には、あらゆる世界中の飛行機事故についての記録が書かれています。これを読むと、飛行機というものがいかに安全に作られているかがわかります。同時に、ちょっと前の時代には、飛行機事故は頻繁に起きていたことがよく分かります。

今こうして僕らが安心して飛行機に乗ることができるのは、間違いなく20年前のあの事故の犠牲者があったからだと信じています。
ご冥福をお祈りいたします。

今夜、JALウェイズ機のエンジンが火を噴いて緊急着陸しています。福岡の空に金属片が降ってきたとか。大事故は繰り返されてしまうのでしょうか。
飛行機も電車も、ちょっとくらい遅くてもいいから、安全に安全に動いてほしいと思います。

ロード・オブ・ザ・リング・スペシャル・エクステンデッド・エディション、略してLOTRSEEの連続上映ですが、すばらしい参加表明がありました。

1人目は、東京在住デザイナーのオカケン氏。仕事が終わってそのまま来るそうで、途中で寝ること必至です。しかもその仕事を頼んだのはたぶん僕です。ひどい!
次の日の土曜日を有意義に過ごせる可能性は低そうです。

2人目は、京都在住で某社社長のヨシオカ氏。このためだけに京都から来ます。今回の参加者の中で、一番クールな参加の仕方です。もし新幹線の中で熟睡できると、全体としてはオカケン氏よりは長く、物語を見ることができそうです。映画館で夜を明かすので、宿泊費を浮かすこともできました。

この2人は、E3に行くのと同じ感覚で行くはずです。ロサンゼルスに飛行機で行き、機内食ではなく、持参した食べ物を食べながら、映画をひたすら見続ける乗客を想像してみてください。

そして、3人目。このブログのかねてからの読者のお一人から、参加したい旨連絡がありました。シークレットゲストです。あなたを素晴らしいチャレンジャーと認めます。
苦行を終えたときに悟りが開けるでしょう。

合計4人の、愉快なメンバーによる苦行となりそうです。六本木の夜は熱いです。

チケット発売開始も迫ってまいりました。ここまで盛り上げておきながらチケットが取れないという結末になることは決して許されません。

必ず獲得してみせますとも!

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12日00:04追記:

チケット余裕で取れました。スターウォーズのときには、サーバーが重過ぎて2時間くらいの死闘があったので、ちょっと拍子抜けしました。
もうこれ以上ないと言いきれる並びの4席です。いやー、これは楽しみになってまいりました。

観葉植物といえば何でしょう。
大学の研究室の先生は、間違いなく「アレカヤシ」でした。
ある日1万円渡されて、「これで研究室に観葉植物買ってきなさい。アレカヤシ。」と言われたのを覚えています。人間にもどうかという環境だったので、植物は2年余りで枯れたように記憶しています。

さて、本日、前から頼んでいた「フィカス・アルテシマ」がようやく届きました。この植物は、最近よく店で売られています。よくあるのは、細い木を何本か寄せ植えしてあるやつです。あれでは、力強さを感じません。やはり1本で、見事に枝分かれしたものがよいと思い、ネットで注文していました。市場で手に入り次第発送という、あいまいな感じでしたが、ちゃんと届きました。

店で買うと、1万円くらいするやつです。昨日恵比寿駅を出たところの花屋で見かけたものには2万3千円と書いてありました。あれは買えないです。
しかしネットで見つけたこの業者は、市場で買ったものをそのまま送っているみたいで、4400円という驚きの価格でした。素晴らしいです。

よく似たものに、フィカス・ウィルデマニアーナというのがありますが、あちらは葉が大きく、緑も濃く、油を塗ったようにつやつやしています。
好みが分かれるところですが、僕はこのクレヨンで描いたような葉の模様が気に入って、アルテシマにしました。

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フィカス・アルテシマとリュウビンタイ

前回、スターウォーズ6作連続上映では、「14時間耐える自信が全くない」「その日は出張に出かけてしまう」「某オンライン野球ゲームの抽選日」とかいう理由で、友人に次々と断られました。

さて、またまた苦行のチャンス。ロード・オブ・ザ・リング3作連続上映です。

8月19日金曜日19時スタート。終わるのはたぶん翌朝7時ごろです。場所は六本木ヒルズです。料金は4,000円。1時間あたり350円の娯楽です。

しかも、スペシャル・エクステンデッド・エディション(SEE)が上映されるので、それぞれの作品に30~50分のシーンが追加されています。要するに1作1作が「長い」。
スターウォーズとは別の意味で苦行となりそうです。

1. ロード・オブ・ザ・リング SEE         (3時間29分)
2. ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 SEE  (3時間44分)
3. ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 SEE  (4時間10分)

今日こんな色の朝顔が咲いていました。
なんらかの理由で色素が抜けただけなのかもしれませんが、妙に和を感じさせてくれます。

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追記
夕方になると、なんと色が変わりました。どうなってるんだ?

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今日は立秋です。
暦の上ではこの日から秋というわけで、今日から後の暑さは残暑と呼ばれます。
そんな日にひまわりは咲きました。どうやらこの「ビッグスマイル」という品種は、その名前から想像される様子を裏切って、大変小さな花を素早く咲かせるもののようです。
それでも、ああ、夏だという感じがします。

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12月に前の会社を辞めてからは、朝起きて、ベランダの鉢の手入れをして、チャリでお台場いったり、近所の図書館に行ったり、無意味に豊洲まで歩いてみたり、毎週のように誰かと飲みにいったりして、時々楽しそうな仕事をしてみたりと、平和な日々を送っていた。

しかし先日、その辞めた会社に重大な動きがあったようで、社長から連絡があった。「あー、それは大変ですねー」と言いたいところだったが、どうもその余波が僕まで来そうな感じだ。
秋が深まる頃に何か起きそうな気配もあるけど、それが本当に起きるのかちょっとまだ分からない。

そんな未来に対してぼんやりとした展開が見えてきている状態で、その微妙な感じを友人2人に昨日伝えてみた。2人も最初は「へー、大変ですねー」といった感じだったが、自分にその余波が来る感じが伝わったようで、その後無言になって考え込んでしまった。

波は距離が離れるほど大きくなるものだ。

ドリームキャストの時に巻き込んだ人たちも、十分その人生を狂わせてしまったかもしれないが、どうやらまた、人の人生を狂わす時が来たようだ。せっかく狂わすなら、「おー、あんときはすげー面白かったぜ」と言われるくらいにしたい。

この人生の僕は、どうもそういう役回りにあるらしい。

前回、ホールデンさんに「この丈で花が咲いたら、サングラスかけてダンシングフラワーにしてあげてください。」とコメントをいただきましたが、もう明日にも咲きそうな勢いです。しかもこのままでは、かなり小さな、おそらくはコスモスくらいの花が咲きそうです。
彼は立秋が近いことを肌で感じ取ってしまったのでしょうか。

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もうダメです。この鉢はこのままにしておき、根が成長して、また葉がでてくる可能性にかけたいと思います。

本日のリュウビンタイ第一部終幕。

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まったく原因がわからないまま弱りつづける。風前の灯。
盛者必衰か。

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NASA TVを見た。野口飛行士が、国際宇宙ステーションのZ1トラスにある、壊れたコントロール・モーメント・ジャイロを交換した後だった。宇宙飛行士のヘルメットのカメラが捉えた映像が、宇宙でさっき行われたことが、家のパソコンですぐ見れる。凄い時代だ。
これには僕の好きな番組の1つ、NHKスペシャル 新・シルクロードもかなわないと思った。いや、あれはヨーヨーマの音楽にやられているだけだと分析している。

さて、2人の宇宙飛行士は、作業開始にあたり、まず手すりをたどりながら国際宇宙ステーションに移動。もっと凄い移動装置でもあるかと思ったら、「手すり」なのか。
ロボットアームに足を固定して、故障した装置を取り外し、それを両手にしっかり抱えたまま、屋根を開いたシャトルの貨物室へ移動させたという。地上では282キロもある重い装置を、手で持ち上げて移動させている。もう想像の域を超えた出来事だ。

しかも、6時間半も宇宙で作業しっぱなし。背景には明るく輝く地球が見えても、すぐ隣は放り出されたら最後の、永遠の宇宙空間。まさに危険と隣り合わせの仕事だ。
3層の下着の上に、11層の宇宙服。重量といい、厚みといい、平安時代の十二単を彷彿させる。竹取物語のことも考えると、どうもあの時代の宇宙観が、今さら現実化しているんじゃないかと思う。ちょっと無理やりか。

宇宙服には、気圧を調整し、酸素を供給する生命維持装置が背中にある。誤って宇宙空間に放り出されたときに13分間噴射できる窒素ガスも用意されている。もしもの時には、13分以内に自力で帰還しなくてはならないのだ。考えただけでもぞっとする。

そういうことを考えながらNASA TVを見ているので、かなり緊張する。
船乗りは「一寸下は地獄」と言って、薄い船板の下は底深い海であることを表現したが、まさにそんな感じだろう。

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