浮き立つベランダーの日々

半月くらい前、ラベンダーの種をたくさんまきました。しかしながら、出てきた芽は何者かにことごとくやられ、双葉の状態でやせほそって倒れていきました。一体何が起きたのでしょうか。残念です。あの香りに包まれることを想像して、楽しんでまいた種だったので、かなりへこみます。

気を取り直して、表土を入れ替え、謎の種をまきました。種の袋の説明には「多くの種類の草花タネの混合です。草姿、性質、開花時期が違い、長期にわたり様々な花が楽しめます」とあります。春にまきなさいと書いてありますが、そんなことは気にしません。1週間ほどたつと、芽が出てきました。

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「発芽後は雑草の発芽に注意せよ」とありますが、こんな状態では一体どれが雑草なんだか。

ニチニチソウ(日々草)は、ビンカ、ニチニチカ(日々花)とも呼ばれます。2cmくらいの小さな花を、秋まで次々と咲かせるそうです。
ある人に、いまから毎日花を楽しむなら何を植えるのがいいですかねと聞かれて、知っている数少ない花の中から、ビンカがいいんじゃないとか言っていたら、自分でも植えたくなって、衝動買いしました。3種類を寄せ植えしてみたところ、早速花が咲きました。
強光、乾燥、高温に強いということで、これなら僕が枯らすこともなさそうです。

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ビンカ・フラッペ(ストロベリー)
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ちゅらビンカ・ジュン

ある人に「そういえばあの雑草どうなったの?」と聞かれました。僕ももう31歳なので、このくらいのことでは不機嫌になったりしません。
昭和天皇だって、「雑草という名の植物はない」というお言葉を残されているのです。しかも、これは全部花が咲く種なんです。

注意書きに「発芽後は雑草の発芽に注意せよ」と書かれていますが、この先、難しい決断を迫られそうです。

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見事な植物がたくさん育っていますね

クロウェアという名前らしいですが、日本ではサザンクロスと呼ばれている植物です。もの凄い勢いで花を咲かせています。葉をもむと柑橘系の香りがします。
オーストラリア原産で、星のような形の花を咲かせるので、南十字星の名を付けたのでしょうね。
なんでも11月ごろまで咲き続けるらしいです。すごい。

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サザンクロス(ミカン科)

ずっと育ててきたきのこもこんなに立派になりました。
って、あれ?きのこなんか植えた覚えないんですけど。
ひょっとしてランタナって胞子で増えるんですか?(バカ)

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ランタナの下に生えてきた謎のきのこ(ピンボケ)

花に興味のない人に見せたら、あれ?梅ですかね?と言われそうな植物ですが、ボケはバラ科です。トゲがあります。痛いです。プラスチックみたいな花がたまらないです。赤と緑の対比が美しいです。もう間もなく一気に咲くものと思われます。

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ボケ(バラ科ボケ属)

咲きました。もっと派手に咲くかと思いきや、意外と勢いがないです。
ものの本には、水切れに大変弱いと書いてあります。
そう、僕は水を切らしてしまったのです。失敗しました。

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ボケ

ベランダの広さで選んだといっても過言ではない今の家ですが、広いベランダはその分、掃除も大変です。12.18m2で、8畳くらいの広さだと思います。そんなにスペースがあるなら、部屋を広くすればいいのにと思うでしょう。ところがこのベランダの真下は、階下の家の廊下と玄関にあたるという、実に不思議な構造なのです。外から見ると、廊下とベランダが折り重なっているように見えます。住民がお互いを少しだけ見えるようにしている設計のようです。

排水パイプの構造が、真下に落ちるような設計ではないので、水を流しても階下に迷惑をかけることはありません。隣に流れ込むことだけ防止して、バケツで水を流しながらデッキブラシでこすって、ゴムのついたガラス用ワイパーで汚れた水を流します。また雨が降ればすぐ汚れてしまいますが、だいぶんきれいになったと思います。

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半分掃除が終わったベランダ

「捨てるな、うまいタネ」という本を読んで見事に影響され、いつもは捨ててしまうタネをちょっと取っておくことにしました。本は前半の導入部がちょっと冗長な文章ですが、後半は楽しく読めました。
でも正直いって今いちばん欲しいのは、すばやさのたねかもしれません。

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見事な文字(拙作)でラベリングされたタネ

この鉢には、もみじやスミレを寄せ植えにしているのですが、福寿草も植えていたことを、花が咲くまですっかり忘れていました。福寿草は、夏になると地上部が枯れるので、地下を意識しない限り、存在そのものを忘れてしまいます。スミレの陰に隠れて危うく見逃すところでした。控え目で美しい、春の訪れにふさわしい花です。

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フクジュソウ(キンポウゲ科)

種から育てたイチゴがついに実をつけました。記録によれば、2年前の2月に植えたらしいイチゴの種です。うちのベランダで食べられるものが育つなんて21世紀ですねー。さっそく食べてみましたが、甘くてなかなかよいお味でした。
つぶれたような形のまま赤く色づいてしまったのですが、イチゴは全ての雄しべが受粉しないと形のよいものに育たないそうです。ミツバチにきてもらうにはちょっときつい高さなので、これくらいが限界かもしれません。

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イチゴ(バラ科)

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