多肉植物

多肉植物がひょろひょろっと伸びてしまったので、葉ざしに挑戦してみることにしました。葉をばしばし取って、砂の上に置いとくだけです。やがて根が出て、これの超小型版のような葉がどこからか出てくるらしいです。一体ここからどういう風に成長するというのでしょうか。楽しみです。

20070718sedum.jpg
セダム属の何か

また多肉植物の衝動買いです。一般的にはメセンと分類されているものの一種のようです。300円くらいだったと思います。調べたところ、朱螯玉(シュゴウギョク)という植物のようです。螯(ゴウ)は、カニなどの「はさみ」の意味を表す字です。カニというイメージが先行してつい蟹(カニ)の字を使ってしまい、朱蟹玉と誤って書かないようにご注意ください。
まさにハサミという名のとおりの美しい姿ですが、インターネットにもあまり資料がありません。手元の本には、
・春に脱皮のような感じで倍に増える
・秋に割れ目から黄色い花が咲く
・花が咲いた翌年にタネが採れる
という、なかなかびっくりするようなことが書いてあります。ほんとでしょうか。非常に楽しみです。うまく育てられるといいんですが。

20070921conophytum.jpg
朱螯玉(ツルナ科コノフィツム属)

多肉植物は種類が多すぎて、こういう特徴を言い表すことが難しい形のものをネットで探すのは大変です。やはり図書館にいって図鑑をみて探すのが一番のようです。

20070921taniku.jpg
なんともいえない形の多肉植物

名前が判明しないまま、なんとつぼみがあらわれました。そこから出てきますかー!

20071010taniku.jpg
開花直前の謎の多肉植物

つぼみが出てきたと思ったら、翌朝には咲いていました。多肉植物は意外なところから意外な花が咲くようです。

20071011taniku.jpg
開花した謎の多肉植物

ところで、彼らはなんでほとんど水をあげなくても育つのでしょうか。植物は光合成をして自ら養分を作り出します。普通の植物は昼間には葉の表皮の気孔を開けて、CO2を吸収し、光合成をします。しかし、開けていると水分も失われます。
多肉植物の類は、水分をなるべく失わないために、夜にCO2を吸収し、リンゴ酸に変えて貯えておきます。昼間は気孔を閉じて、リンゴ酸を二酸化炭素に還元し、光合成をおこなっているらしいです(CAM型光合成)。
CO2がそのまま使えないということは光合成の効率としては悪いということになり、水分を失いにくい反面、成長が遅いというわけです。

砂の上に置いてしばらく経つと、やがてひょろひょろした根が出てきたので、そのまま小さい鉢に差して放置しておいたところ、なんと脇から赤い芽が出てきました。しかもいきなり割れています。意外な上に意外な展開に驚いています。葉を取ってから4か月くらいですか。凄い生命力です。

20071130taniku.jpg
謎のセダム

葉を取って、砂の上に置いとくだけ。根が出てきたら土に挿すだけという「葉ざし」ですが、別のタイプのやつはこうなりました。大きいのが半年前に取ったオリジナルの葉です。その脇から極小サイズの双葉が若々しい茎の先に現れたところです。しかも2本。すべてが意外すぎます。

20071211taniku.jpg
謎の多肉植物

[ad]