明日1月1日は、7年ぶりに「うるう秒」が挿入される日です。
08:59:58、08:59:59ときて、
「08:59:60」
が刻まれ、その後、09:00:00が訪れます。
協定世界時(UTC)では、2005年12月31日の23時59分60分にあたります。
現在使われている時刻は、セシウム原子を利用した原子時計をもとに決められています。
一方、ずっと同じスピードでまわっているように思える地球ですが、その自転速度は不規則なので、原子時計が作り出す絶対的な時間の進行と、実際の天体の運行にずれが生じます。
時間は正確でないと困る。しかし、いくら正確とはいっても、実際地球上にいて感じる時間とずれてしまっては使いものになりません。そこで、この正確なはずの時刻を、実際の天体の運行に合わせる形で調整を行っているのです。
こうやって調整を時々行ってきた結果、1958年から刻んでいる国際原子時(TAI)と、協定世界時(UTC)との差は、なんと、32秒もあります。つまり、1958年の時点から、地球の自転が32秒も遅くなってきたということです。このまま遅くなると、1億8000万年後には1日が25時間になってしまうという計算も。どうしましょう、大変です。
このまま自転が遅くなる一方かと思いきや、実は1999年以降、地球は自転スピードを速めているようです。
そういうわけで7年ぶりのうるう秒。宇宙の、地球の不思議なゆらぎを体験するいい機会かもしれません。