れんげ

ひまわり、コスモスに続き、れんげとイングリッシュ・デージーに挑戦することにしました。予定では、4月頃、この3つの鉢いっぱいに直径2cmくらいの花が咲き乱れることになっています。

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この発芽のエネルギーというのは一体どこから来るのですかね。

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れんげ
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イングリッシュデイジー

芽は出たものの、さすがに冬ということもあって、そこからの成長がものすごく遅いです。ひまわりやコスモスのように、ぐわーっと伸びる気配がありません。
このペースで春には花が咲くというから不思議です。

ところでコスモスはその後どうなったか。これについてはまた後日書くとしましょう。

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れんげ
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イングリッシュデイジー

スペイン-ドイツ-福岡旅行から帰ってみると、鉢はカラカラでした。
しかし水をたっぷりやると、一晩で彼らは回復。見習いたいものです。

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れんげ
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イングリッシュデイジー

どちらもまだ雑草のようですが、果たして花は咲くのでしょうか。

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れんげ
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イングリッシュデイジー

なんと、ついに咲きそうです。
葉は鉢からあふれんばかり茂っているのに、どうも花らしきものが1つしか見つかりません。他はどうしたんでしょう。
それにしてもこの形、7歳の頃の記憶と違うので混乱しています。こんなんだっけ?
ひょっとして僕は、平行宇宙で何か見てしまったのでしょうか。

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れんげ
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イングリッシュデイジー

いやー、見事に咲きました。みなさまにようやく春の訪れをお知らせすることができて喜ばしく思います。今はまだ一輪だけですが、このまま鉢いっぱいに咲いて、僕を圧倒してほしいと思います。ところでれんげは?

先生、今回は土がよかったと思います。

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イングリッシュデイジー

東京は暖かい一日。風が吹くたびに倒れていたれんげもついに咲きました。
でも、僕が小さい頃、畑一面に咲いていたれんげの記憶と全然違います。記憶ってあてにならないなと思います。
当時、友達が編んで首飾りを作っていたような気がしますが、せっかく咲いた花をへし折るなんてとんでもない!

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そういえば大人になってからはすっかり見かけませんが、これには理由がありました。
れんげの根にいる根粒バクテリアには、空気中の窒素を地中に固定する働きがあり、稲にとっていい肥料になるらしいのです。つまりわざわざれんげを毎年植えておいて、花が終わったらそのまま鋤きこんでいたというわけですか。
現在では、化学肥料のおかげで、田植えの前のれんげ畑を見ることもないということです。ちょっと残念。

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れんげ=豆科 枝豆と同じ仲間
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イングリッシュデイジー=キク科 カミツレ(カモミール)と同じ仲間

れんげは漢字で蓮華と書きます。花の姿が蓮(はす)のそれに似ているというところから来ているようです。
蓮の華は、泥、つまり煩悩の中から咲いた、「さとり」を示すとも言われます。
「なんみょうほうれんげきょう」の蓮華経(れんげきょう)は、ここから来ているのですね。

という雑学はおいといて。さて、江戸時代、播磨の国の俳人、滝野瓢水の句には、こうあります。
「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」
知人が遊女を身請けしようとした際に、それをいさめて詠んだそうです。
れんげは野に咲いているときこそ美しい。それを摘み取って家に飾り置けば、美しさは失われてしまう。あるがままで美しいものは、そこにそのままにしておくべきだ、という意味でしょう。

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れんげ
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れんげとイングリッシュデイジー

もはや満開となったうちのベランダ。7階という高さにもめげず、みつばちが何匹かやってきました。

蜜集め担当である働き蜂が、1回に腹に収められる量はおよそ0.02グラム。これを巣にもって帰り、口移しで、いわゆる内勤の蜂に蜜を渡します。体内に取り込まれたときには、ただのショ糖だけれども、消化酵素が加わることによってブドウ糖と果糖に転化されます。

その後、巣の中で貯蔵され、羽ばたきによって蜜の水分が蒸発し、水分が20%ほどになって濃縮が進むと、やがて内勤の蜂が腹部からロウを出してフタをしてしまうらしいのです。なんと複雑なことを巣の中でやっているのでしょう。

それにしても「れんげはちみつ」に、他の花の蜜が混じらないのはどうしてでしょうか。彼らは、一旦れんげを見つけると、蜂同士の高度な連絡網によって、れんげ畑に向かって、何万匹も集中的に送り込むということです。
全然知りませんでした。

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れんげ
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イングリッシュデイジー

れんげはマメ科の植物であるということは分かってても、一体どこがマメ科なんだよ、と思っていました。
ところが今朝見たら、咲き終わった花の先のところに、本当に豆ができているではありませんか。

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できたてのマメ(小さい)
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一体いつまで咲き続けるつもりなのか不明なれんげ

あったかくなると、花も咲きますが、アブラムシも凄いです。
さらに、僕にはなるべく早くぜひまきたい種があって、これを機に(?)、刈り取ることにしました。
たしか三つ葉を切るとこんな感じですよね。

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イングリッシュデイジーの最期

なお、れんげは花を摘み取り、輪ゴムでしばってテーブルに飾りおき、鑑賞しました。(蜜は吸っていません)

れんげも一気に刈り取ったのですが、その前に種らしきものを収穫しました。
種の入ったさやが緑色のうちはまだよかったのですが、みるみるうちに黒くなり、最後は真っ黒に。
これで正常なんでしょうか。予想もしなかった色に変化していってびっくりです。

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れんげ

ともあれ、今年の春はこれで終わりということでよろしくお願いします。

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