れんげは漢字で蓮華と書きます。花の姿が蓮(はす)のそれに似ているというところから来ているようです。
蓮の華は、泥、つまり煩悩の中から咲いた、「さとり」を示すとも言われます。
「なんみょうほうれんげきょう」の蓮華経(れんげきょう)は、ここから来ているのですね。
という雑学はおいといて。さて、江戸時代、播磨の国の俳人、滝野瓢水の句には、こうあります。
「手に取るな やはり野に置け 蓮華草」
知人が遊女を身請けしようとした際に、それをいさめて詠んだそうです。
れんげは野に咲いているときこそ美しい。それを摘み取って家に飾り置けば、美しさは失われてしまう。あるがままで美しいものは、そこにそのままにしておくべきだ、という意味でしょう。

れんげ

れんげとイングリッシュデイジー
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