day7. 旅行のはじまり

朝。帰国の途に就く日だ。本当はこの日のうちに一気に帰国したかったのだが、いい乗り継ぎ便がなくて、僕だけドイツに一泊してから帰る予定にしていた。

アムステルダム経由の4人は、僕が寝ている早朝にホテルを発った。残ったクロイ氏とキヤ氏とで朝食。その後グエル公園に行く。クロイ氏は、自分用とおみやげ用に地元のスポーツ氏を2部購入していた。店員は、おまえ同じの2部買ってるけどいいのか?そんなことをスペイン語で問いかけていた気がした。さぞかし不思議に思っただろう。
今日は曇りで、公園を歩き回るにはちょうどいい天気だ。二回目のグエル公園は、勝手が分かっていて、入って右側のエリアをダイジェストで案内した。何度見ても、すべてが曲がりくねっていて楽しい。

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柱はそれぞれ形が全然違う

僕はといえば、公園なんかよりむしろ、着替えることができてうれしい。なんと、昨日と違うものを着ている。信じられない。日本の香りのよいシャンプーで髪も洗えたし、その勢いで、ひげも剃ろうかと思ったけれど、こういうちょっと伸びたひげをいまさら剃るとたぶん痛いので、このまま行くことにした。電池残量を気にしながら使ってきたデジカメも、充電が完了して撮り放題だ。今日からが旅行だ。

公園から戻って、チェックアウト。昨夜夕食をとったイタリア料理店は開店前だったが、入ってみる。まだ準備中だったが、おばちゃんは嫌な顔一つせず迎えてくれた。最高だ。ビールはコロナ(Coronita cerveza)。スパゲッティなど注文する。キヤ氏が頼んだぺペロンチーノはめちゃめちゃ辛そうだった。僕ならあんな危険な料理は頼まない。うまいとか言いながら食べているから不思議だ。

タクシーを呼んでもらい、空港へ。この国のドライバーは、フリーウェイ走行時のみシートベルトをする。そういう法律なのかもしれないが、それじゃあんまし意味がないんじゃないかね。料金はメーター制で空港発着は特別送迎料金が3ユーロ。荷物は1ユーロくらい。おつりの小銭をチップとして渡すといい感じだ。

さて、それぞれチェックインする。空港のどこにどの航空会社のカウンターがあるか頭に入っている。2日連続で空港にいた成果だ。悲しい。
ルフトハンザのチケットカウンターで、先日の通信文の控えを見せると、おおこの件は確認がとれたので、今ここでバウチャーを発行するぞ、ということになった。数分待るとチケットの束のようなものをくれた。最後は笑顔でいい感じだ。バウチャーって何だ?と思いながら受け取る。
後で調べたら、なんのことはない、クーポン券のことだった。手書きで75ユーロと書かれた紙が4枚綴ってある。43,000円相当。かなりの金額だ。説明を読んだら、このクーポン、現金化もできると書いてある。やるな、ルフトハンザ。

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これがバウチャー

空港の中でビールなどを飲み、オランダ経由で帰国するキヤ氏と別れる。フランクフルト行きは、ゲートが変更になり、出発も遅れた。ドイツはまだ天候が悪いのだろうか。
離陸してしばらくすると、さっき昼食とったばかりなのに、この短い区間でも機内食がでた。チーズとパン、赤ワイン、デザートなど食いきれない。

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ワールドカップで、チョコレートまでサッカーボール仕様

ドイツが近づくと窓の外はどんどん白くなっていった。まだ雪模様みたいだが、かなり積雪は減っているようだ。問題なく着陸。フランクフルト空港で、その足で帰国するクロイ氏と別れる。彼の荷物を見ると、ほとんどがスポーツ新聞だった。びっくりだ。

空港近くのシュタイゲンベルガー・エアポート・ホテルにシャトルバスで向かう。外は、さっきまでスペインにいたのが信じられない寒さだ。
ホテルにチェックインする。ベージュと黒でまとめられたシンプルな部屋。居心地はよさそうだ。

レストランでの3コースディナーが付いていた。席につくなり、コースの説明をしてくれるがさっぱり分からん。ドイツビールを飲んでいると、スープ、メイン、デザートが勝手に出てきた。メニューと格闘する必要もなく、ただ待っていればいいので楽だ。それにしても、大勢で旅行していて、いきなり1人になると、食事が劇的に変化する。
メインはカツレツのようなもので結構うまかった。じゃがいもだらけでびっくりする。そういえばドイツはこうだった。とても全部食いきれない。
負けた気がした。部屋に戻り、倒れるように眠る。

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