day2. ゲームのこれから

横になってから寝るのは速かったが、時差ぼけのせいで夜中に何度も目が覚める。水を飲み横になるとまたすぐ眠れる。そんな夜が終わって朝8時、車に乗って出発。朝食は九条(9th)のあたりのフィゲロアホテルに向かう。
フィゲロアはE3の常宿だが、今回はいっぱいで予約が取れなかった。会場にものすごく近いわりに安いので毎年人気なのだ。それに朝食がうまい。ビュッフェスタイルで好きなものを取り、取ったものに応じて最後に支払う。何年たっても、一品たりとも内容が変わらないのが素晴らしい。3人は初めてなので、取り方には慎重さが見受けられたが、パンケーキが特に好評だった。

E3の2日目。集合時間を決めて、それぞれ好きなものを見てまわる。
本当は違うのかもしれないが、僕の印象としては全体の7割が殺戮ものという感じだった。2割が続編。ほんの1パーセントくらいが、おっと思わせるような作品か。
ゲームの内容で勝負できないものは、コンパニオンを大量に用意して、グッズを大量に配布してアピールしている。
ゲームがなくなる。そんな危機感さえ感じた。
来年はE3には来ないかもしれないな、とも思った。

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任天堂ブースで発見したLEDによるディスプレイ装置。左が遠くから見た感じ。近づいてよくみると右のようになっている

任天堂ブースに2時間並び、奥に隠されたエリアでゼルダの新作をプレイする。馬の感じが凄くよい。ゼルダは間違いなく面白いゲームになるだろうが、これは凄いというところも特にない。でもそれでいいのかもしれない。作家が自分が正しいと思うことを長きに渡り続けることで、芸術性が高まってくるのではないだろうか。ゼルダも芸術の域に達してきているのかもしれない。

ソニーのブースに1時間並び、PS3のもったいぶった発表映像を見る。ジャーンと、凄い演出で「Playstation 3」とスクリーンに表示されるも拍手なし。業界の人であるからこそ、これは困ったことになったと思っているに違いないのだ。
PS3はスーパーコンピューターの域に達しており、とてつもない表現力で、リアルすぎて気持ち悪いくらいだ。PS2でさえ、数億円かかるといわれているゲーム開発だが、PS3は8億~10億はかかるだろう。ユーザーはよりリアルなものを求め、メーカーも何倍もお金をかけて、よりリアルなものを作る。果たしてゲーム会社はゲームを作り続けることができるのか。ソニーがゲームをだめにしやしないか。

任天堂ブースで西さんのちびロボ!をプレイする。外国の人がプレイしているのを後ろから見ていたが、何をしていいのか分からない様子だった。それにしてもコンセントに差し込む感じ、引き抜く感じがとてもいい。殺戮ものの後ではほっとする作品だった。

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ちびロボ!

その他、Yoot Saito氏のピンボールゲーム「大玉」はインパクトがあった。みんなマイクでさかんに叫んでいたのが印象的だった。しかも彼らが何て叫んでいるのかわからず、自分でプレイすることは断念した。

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イギリスのブース。スコットランドやオーストラリアもブースを構えていた

E3会場をあとにし、サンタモニカに向かう。山と海だったら、海に行こうという単純な判断だ。フリーウェイをひたすら走り、中央の桟橋からかなり離れたところに駐車した。駐車場の選択としては間違っていたが、おかげでビーチをたっぷり歩くことができ、特にヨシオカ氏はご満悦の様子だった。海岸一つとっても、この国はスケールが違う。
桟橋にはちょっとした遊園地があり、観覧車はものすごい速さで回転していて、壊れていないとすればさながら絶叫系観覧車のようだった。

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サンタモニカビーチで寒そうなオカケン氏

海岸を十分すぎるほど歩いたあと、ダウンタウンから北西にいったところ、アルハンブラという地域のトニーローマに入る。1オンスが何グラムか誰も知らず、それぞれ7オンスのステーキを頼む。スモールとメニューには書かれていたが、実際は大きすぎた。付け合せの多さにも、テーブルのタバスコの瓶の大きさにも圧倒され、誰も帰り際に割り勘の計算ができなかったほどだ。

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トニーローマで食いすぎのヨシオカ氏

途中セブンイレブンに寄って水を買う。みんな乗ったと思って車を出したら、フジワラ氏が乗っていないことに気づいた。こんなところに1人残されたら、途方に暮れるところだ。
空の明るさにだまされて、結局ホテルに戻ったのは23時半だった。

ホテルはフリーウェイのすぐ横にあり、めちゃくちゃうるさい。普段なら絶対に寝ることができない騒音だが、それでも眠れるほど疲れすぎている。歩きすぎている。

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