ドラゴンクエスト7/エニックス/PS

日本でロールプレイングゲームといえばこのドラゴンクエストか、ファイナルファンタジー。クラシックを思わせる心地よい音楽にのせて、中世の剣と魔法のファンタジーの世界を舞台に、物語が展開していくこのゲームはドラクエという略称で親しまれている。主人公がしゃべらないという独特のスタンスで、役割を演じるというロールプレイングの原点をかたくなに守りつづけている。

さて、シリーズ7作目となるこの作品は、プレイステーション用のソフトとなった。任天堂のソフトはロムカートリッジで提供されているが、プレイステーションではCD-ROMで提供される。CD-ROMは、カートリッジと比べて、データの読み込みに時間がかかるのが欠点だ。物語も舞台も壮大なこのゲームで、場面が変わるたびに数秒間待たされていては、ストレスがたまってしかたがない。
そこでたとえば、ある街が近づいてきたらその街のデータを読み出し、音楽を切り替える準備をする、といった具合に、常にプレイヤーの行動を予測して、データを先読みし、カートリッジのように快適なゲーム展開を実現させる工夫がなされている。なにをするかわからないプレイヤーの行動を予測してデータを先読みするのは非常に難しく、その裏には日本のゲームが世界一と呼ばれる理由の1つでもある高度な技術力がある。
何も変わらないが新しい。最新の技術を表面にださず、ひたむきな努力でプレイの快適さを追求して妥協しなかったこのゲームのスタイルは、今後発売されるすべてのゲームに、いい影響を与えることを願ってやまない。

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