フィカス・アルティシマ

観葉植物といえば何でしょう。
大学の研究室の先生は、間違いなく「アレカヤシ」でした。
ある日1万円渡されて、「これで研究室に観葉植物買ってきなさい。アレカヤシ。」と言われたのを覚えています。人間にもどうかという環境だったので、植物は2年余りで枯れたように記憶しています。

さて、本日、前から頼んでいた「フィカス・アルテシマ」がようやく届きました。この植物は、最近よく店で売られています。よくあるのは、細い木を何本か寄せ植えしてあるやつです。あれでは、力強さを感じません。やはり1本で、見事に枝分かれしたものがよいと思い、ネットで注文していました。市場で手に入り次第発送という、あいまいな感じでしたが、ちゃんと届きました。

店で買うと、1万円くらいするやつです。昨日恵比寿駅を出たところの花屋で見かけたものには2万3千円と書いてありました。あれは買えないです。
しかしネットで見つけたこの業者は、市場で買ったものをそのまま送っているみたいで、4400円という驚きの価格でした。素晴らしいです。

よく似たものに、フィカス・ウィルデマニアーナというのがありますが、あちらは葉が大きく、緑も濃く、油を塗ったようにつやつやしています。
好みが分かれるところですが、僕はこのクレヨンで描いたような葉の模様が気に入って、アルテシマにしました。

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フィカス・アルテシマとリュウビンタイ

フィカス・アルティシマも、買ってから2年経ちました。この植物、微妙な綴り(Ficus Altissima)のため、アルテシマとかアルティシーマとかどうも表記が定まりません。
2年前の写真を見ると、かなりライムグリーンなのですが、今はどちらかというと深い緑で落ち着いた感じです。一時は次々と葉が落ちていく危機的な状態にありましたが、植えかえてからはかなり元気なようです。

さて今回は、低い位置で成長した枝を使って、取り木をして増やそうと思います。環状剥皮法というらしいのですが、要するに枝の皮をぐるっと剥きます。僕は剪定用のハサミの片側を使って剥きました。ゴムの樹液が染み出てくるので、工作用のカッターだと、ひょっとするとむずかしいかもしれません。剥き終わったら、水を含ませ軽く絞ったミズゴケを巻きつけます。乾燥したミズゴケは、ホームセンターなどで買えます。巻きつけたら、ビニールを巻きつけて、両側をひもなどで縛ります。
あとは1か月ほど待つだけです。時々ビニールをちょっと開けて、水やりをします。そうすると不思議なことに根がでてきます。きっと剥かれた部分が、「地中か?ここは」と誤解するのでしょう。

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巻いていたビニールを開いたところ

ビニール越しに根がたくさん見えるようになれば、もう大丈夫でしょう。枝の元をバチっと切ります。僕は園芸用のノコギリを使って切り落としました。

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枝ごと切り落としたところ

あとはミズゴケを付けたまま土に植えるだけです。まだ根が少ないので、葉がこんなに多いと必要な水分を吸い上げきれないと思い、葉を何枚か切り落とし、残った葉も半分にしてみました。バランス的にはいい感じだと思います。うまく育つでしょうか。

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フィカス・アルティシマ バリエガータ(クワ科)

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