Adobe MAX JAPANで僕が伝えてしまったもの

Adobe MAX JAPANで、Flash Lite 3.0のセッションの講師を担当した。会場につくと、AdobeやNokiaの知っている人だらけで、なんだか知らない間にいろんな人と知り合ったのだなーと思った。年に一度のお祭り的でしかも大真面目なイベントなので、会場の雰囲気はすごくよかった。講演は60分。新技術はそれ自体に勢いがあるので、紹介する側も楽しい。

ちょっと資料を用意しすぎてしまい、時間内に紹介しきれなかったのがくやしい。さらに、事前に調査してもらったにも関わらず、本番では携帯の電波が入らなくて、うまくデモできないコンテンツもあって大変だった。僕はセミナーで、かなり無謀なデモをやっていつも聞いている人をひやひやさせる。なおかつ具体的なことをしゃべるようにしている。抽象的な話はふわふわしていてつかみどころがなく、ひたすらに眠くなるからだ。

セミナーが終わって、名刺交換の列ができた。これまでで一番多かったのではないか。ありがたい話だ。セミナーをやるたびに、ビジネスチャンスが広がっている。自分が名刺交換に行くこうかなと思う条件を考えてみると、まずなにより、自分に近い存在でないときつい。人間味があって親近感がないと近寄りがたい。それから、自分より圧倒的に知識と経験がある感じも必要か。意外とこの業界は広そうで狭いので、その道の人と人脈を作っていくのは重要だし大変だ。でも実は、単に名刺交換してこいという上司の命令に従っているだけなのかもしれないのだけれど。

しかしなにより、あとでお客さんから直接聞いた、「なんかすごく楽しんで仕事をしているだなというのがよく分かりました」という感想が、実は一番衝撃的だった。「今日のセミナーの中で一番おもしろかったです」という声もあった。僕のセミナーは、技術を伝えているように見えて、実はまったく違うものが伝わっているのかもしれない。それは、勢いとか、楽しさとかそういうものなのかもしれない。だとしたら果たしてこのセミナーは、技術セミナーとして成功だったといえるのだろうか。

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コメント(1)

成功だったのでは?
「楽しい」気持ちは、前に進む力になりますから。

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