100年後の地球

2夜連続で放送されたNHKスペシャル「気候大異変」。見ごたえありました。
日本のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」の計算結果を基に、100年後の地球のを紹介していくというものです。

このまま二酸化炭素濃度が上がっていくと、100年後には、気温は最大4.2度も上昇。日本では、5月から10月までが夏となり、真夏日は100日間以上に。1月は紅葉の季節になって、四季はほとんどなくなるようです。
2050年頃には、寒い寒いといっていた2000年頃がなつかしく感じられることでしょう。昔は日本でも雪が降っていったんだよと言っているかもしれません。

わずか100年後には、北極の氷は消え、アマゾンの熱帯雨林は砂漠に変わってしまう。インド洋の島国モルディブは、国ごと消えていく。ハリケーン・カトリーナ並みの台風が、日本にも上陸するようになる。死をもたらす熱帯病のデング熱が、媒介する蚊が死なずに越冬するため九州南部にも拡大する。
目を向けたくないような、おそろしい未来が待ち構えているのです。

地球上で海岸が侵食されたり、土地が水没してしまったりして家を追われる環境難民は、2億6千万人。地球上にわずかに残された緑を奪い合う、紛争の絶えることのない時代です。

この事態を避けるためには、温室効果ガスの排出量を2050年に世界全体で50%も削減する必要があるといいます。しかし、最大の温室効果ガス排出国アメリカは、経済活動を優先して、京都議定書を離脱。中国は、まず先進国からやるべきと主張。

アメリカは相変わらず大量のエネルギーを使って宇宙へ人を送り込もうとしています。惑星を地球化するテラフォーミングで、火星を人間の住めるところにしようと本気で思っているのでしょうか。きっとその前に地球はだめになってしまいます。

僕らは子どもたちの世代にどんな世界を残してあげられるのでしょうか。

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