自動列車停止装置

自動で列車を止める仕組みについて調べてみました。
結論:関東以外では運転士を信頼して乗るしかありません。

[ATS]
ATS(自動列車停止装置)とは、Automatic Train Stopの略で、信号を無視して進もうとした電車を、
1. 警報音で注意を促す
2. 一定時間以内に確認ボタンを押さないときは、非常ブレーキがかかる
で止めようというシステムです。これが1970年ごろまでに全国で整備されています。赤信号無視しそうなときに注意を促すだけで、カーブなどの要減速区間では機能しません。列車を止めるための非常システムです。
「ジリリリ」とベルのようなものがなって、運転士が確認ボタンを押すと、「ティンコンティンコンティンコン」というメロディに変わります。聞いてことありますね。
電車は非常ブレーキで止まってしまうので乗客は大変なことになります。何キロで走っていても非常ブレーキだけなので、本当に止まれるかどうかわかりません。
また、運転士が一旦確認ボタンを押してしまうとシステムが働かなくなります。結局運転士に頼りきったシステムといえるでしょう。JR東日本以外のJR各社で使われています。こわいです。

[ATC]
一方、高速な新幹線はこんなシステムではいかんということで、ATC(自動列車制御装置)が導入されています。地上から細かく送られてくる速度制限の指示によって列車をコントロールしようというものです。1971年から関東の超過密な路線(常磐緩行(東京メトロ千代田線)・山手線・京浜東北線・埼京線)に導入されています。

[ATS-P]
しかし、ATCはかなりお金がかかるということで、ATSの改良型、ATS-Pが1988年に京葉線に導入されます。列車の制動能力、現在のスピードと残りの距離を常に計算して、常用ブレーキで自動的に減速するというものです。カーブなどの要減速区間でも機能します。運転士の体に突然異変が起きても列車は止まります。JR東日本の関東エリアはすべてこれか、ATCです。

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