運転士はひとり

西さんもblogで書かれていたけれど、飛行機と同じくらい大勢の乗客を運びながら、運転が運転士1人に任せられているというのは、ちょっと信じられないことだ。居眠りしたり、心臓発作が起きたり、スピード超過でカーブを曲がろうとしても、仕方ないということになってしまう。飛行機のように副運転士を隣に乗せるほど料金は取れない。従って自動制御装置を充実させましょうということになっていると思う。
国土交通省や、航空・鉄道事故調査委員会によれば、自動列車停止装置(ATS)の充実などによって、鉄道運転事故(列車衝突事故、列車脱線事故、列車火災事故など)は長期的に減少傾向にあり、15年度も前年度より減少したと書かれている。しかししかし、幹線の快速列車でこんなことが起きてしまうのだから、ATSが充実しているとはとても言えない。あの電車の運転士1人の責任にはできない。
海外のメディアでは、世界一安全なはずの日本の電車で大事故というように報じられた。僕もそう思っていたし、みんなそう思っていたのではないか。
新幹線はもっと速いし、飛行機に至っては空を飛んでいる。めちゃくちゃ怖いけど、それでもあの速さの物体に何か起こったら大変なことになるという意識が、人間をより慎重にさせているのではないかと思う。
これに対し、高速道を走っている自動車と同じくらいのスピードの電車は、何か比較的低速なものとして扱われてきたのではないだろうか。

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