2000年8月アーカイブ

スペースチャンネル5は、新米リポーターの「うらら」を踊らせるゲームだ。最初に「モロ星人」が踊り、次に同じフレーズが流れるので、「うらら」に同じタイミングで同じ踊りをさせるようにコントローラで入力していく。ダンス教室などで、先生の踊りをそのまま繰り返す感じだ。このゲームではリズム感と記憶力が重要。しかし、リズムに厳密にタイミングを合わせなければならなかったら、さぞかしつまらないゲームになってしまうだろう。

ゲームの世界は、30分の1秒とか、60分の1秒といった単位で動いている。その中で、リズムに合わせてボタンを押しても30分の1秒のタイミングで合わなければ失敗になるということはなく、場合によっては、10分の1秒くらい遅れて押したとしても成功にするという具合に、「合った」「合っていない」というあいまいな人間の感覚にあわせているのだ。理論上は、計算上は、という議論はゲームを作るときにはあまり役にたたない。感覚的なものを見失っては、よいゲームは決してできないだろう。最後はいかに人間が快適にそのゲームをできるかどうかにかかっているのだ。

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