枝から何か変なものが出てきたと思ったら、当たり前ですが葉でした。いきなり赤く登場したので困惑しました。紅青崖(べにせいがい)という品種のもみじです。もみじですと書きましたが、もみじとカエデの違いは何でしょう。実は、僕らが「もみじ」と呼んでいるものの多くは、カエデのようです。
カエデは、古くは万葉集にも「かへるて」という名で登場するようです。カエルの手みたいだから。一方、もみじですが、秋に色づくことを「紅葉つ(もみつ)」と表現していたようです。これが変化して「もみじ」となったそうです。童謡「もみじ」にも、「秋の夕日に 照る山もみじ 濃いも薄いも 数ある中に 松を彩る かえでや蔦は 山のふもとの すそ模様」とあって、いろんな植物が色づいている様子を指すらしいと分かります。高齢者が運転するときにつける、あの何の葉か分からないマークも通称「モミジマーク」だそうです。
つまり、秋に色づくものの代表格がカエデなので、カエデのことをもみじと呼ぶようになったようです。
結局どっちでもいいやんかーと思っていたら、盆栽の世界では、葉の切れ込みが5つ以上のものだけがもみじとして認められるようです。

もみじ:紅青崖(べにせいがい)(カエデ科)

5日前のもみじ